FOR GRADUATES

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INTERVIEW

『過酷な試練を乗り越えた先には、明るい未来が待っています』

『過酷な試練を乗り越えた先には、明るい未来が待っています』
【教師】 藤田 威仁
※現在、鷗州ハイスクール広島駅前本校・呉校・宇部校・西新校、AICJ高校で「化学」の授業を担当。
【生徒】 下田 未来さん (安田女子高校出身)

【下田さんの通塾履歴】
高1~高3:鷗州ハイスクール広島駅前本校に通塾。
香川県立保健医療大学保健医療学部看護学科に現役合格!⇒進学
2012年に卒業し、現在は助産師として中電病院(広島市)に勤務中。

先生:未来さん、久しぶり!高校卒業以来だけど、元気にしてた?

下田:お久しぶりです!広島に帰ってきた時は、校舎に寄ろうと思ってたんですけど、なかなか行く機会がなくて…。でも先生は全然変わっていませんね(笑)。

先生:いやいや。あのころに比べたら老けたでしょ。未来さんも大人っぽくなって、立派な社会人に見えるよ。今、病院で助産師として働いていると聞いたけど、どういうきっかけでその職に就いたか教えてくれるかな?

下田:大学に入る前は、就職率や世間での評判が良いということから、看護師を目指していました。ただ、実際に病院に実習に行ってみると、相当大変な仕事であることが分かりました。実習時に担当の患者さんが割り振られるため、学生の時から人命を預かるという責任の重さを痛感させられました。

先生:そっか。確かに看護師というのは、夜勤などもあり、大変な仕事だと聞くね。じゃあ、学生のころから実際に働いている人と同様の責任感が求められるわけだ。

下田:はい。学生7、8人に対して1人の研修担当がつき、厳しく指導されます。ただ、教官の先生方は、私たちのことを思ってあえて厳しく指導してくださっているのだと思います。特に病院での実習は大変でしたが、患者さんからいただくお礼の言葉が何よりの励みになり「もっと技術を磨いて患者さんの役に立ちたい」という一心で頑張りました。4年間の試練を乗り越えたら、その先に自分なりの看護観というものが見出せました。特に、メンタル面は相当鍛えられましたね。

研修中(香川県立中央病院にて)

先生:ひと回り大きな人間に成長したわけだね。本当によく頑張ったね。就職活動などは大変じゃなかった?

下田:就職はすぐに決まりました。はっきり言って、就職難とは無縁でしたね。やはり資格を持っていることは大きいと思います。

先生:なるほど。医療系の資格を持っていることは、就職時にも強みになるんだね。ところで未来さんは、今助産師として働いているわけだけど、なぜ看護師ではなく、助産師の仕事を選んだのかな?

下田:私が通っていた大学では、看護師と助産師の両方の資格が取れましたが、中学・高校時代に助産師の方が性教育などの講義をしてくれたこともあり、最終的に助産師を選びました。

先生:助産師というのは、出産にかかわる医療行為のみに従事する人というイメージがあるんだけど、他にはどういう仕事をするの?

下田:摂食障害など、メンタル面が原因となる女性に多い病気全般にかかわる重要な役割を担います。看護師よりも、患者により深くかかわれる仕事なんですよ。

先生:なるほど。いろいろな面で患者に寄り添い、サポートしていく仕事なんだね。では、鷗州での3年間について振り返ってもらいたいんだけど、塾に通ってこれは役に立ったということは何ですか?

下田:学習習慣が確立できたことですね。授業に出席し、その復習をすることで、最大限の学習効果が引き出されました。あとは、知らない他校の生徒に交じって緊張感を持って勉強できたことも良かったですね。

先生:では、将来に向けて頑張っている塾生に、「これだけはやっておいてほしい!」ということはあるかな?

下田:まず、将来の具体的な目標を持つことですね。目標があるかないかで、勉強のやる気も大きく変わってきます。あとは、メリハリのある生活習慣を身につけ、それを続けることですね。私は、高校3年間卓球部に所属していたのですが、練習には休まず参加し、その上で塾の授業にも出席していました。部活が忙しいという人も、それを勉強ができないことの言い訳にしてほしくないです。そういう意味では、朝早く起きて勉強することがお勧めです。私は毎日5時半に起床して勉強していました。ただ、記憶を定着させるためには適度な睡眠時間の確保も大切ですし、受験生活においては体調管理も重要ですから、自分に無理のないリズムを定着させてください。

先生:規則正しい生活習慣を保つことが、成功の秘訣なんだね。では、未来さんと同じ看護系を志望している学生たちに、アドバイスをくれないかな?

下田:医療系の学部では、面接試験を課す大学が多いため、そういった大学を受けるためには面接対策が重要になってきます。面接では、医療に従事する人間としての適性を見られます。具体的には、「臨機応変に物事に対処できるか」「感受性が豊かであるか」「自分の考えを相手に伝えるための表現力があるか」などの要素が特に重視されるので、意識しておくと良いと思います。

先生:具体的なアドバイスをありがとう!では最後に、これからの未来さんの夢を聞かせてください!

大学生の時、友人たちと

下田:将来、助産院を開設したいと思っています。現在、出産様式の多様化に伴い、自由な体位で出産できるフリースタイル出産というものが日本でも流行し始めています。家族立ち合いで出産したり、体調に合わせた出産方法を選んだりすることで、出産時のストレスが軽減され、その後の育児への自信にもつながります。私は、そのフリースタイル出産をどんどん広めていき、妊婦の方が安心して出産できる環境を作るお手伝いをしたいと思っています。
また、海外にも行ってみたいですね。アフリカではAIDS(エイズ)が蔓延していて、命を落とす人が多くいます。そういった人たちにきちんとした性教育を施し、人命救助の一翼を担えるよう頑張ってみたいです。

先生:さすが未来さん。大きな夢を持っているね。では、これからも医療人として大きく羽ばたいていってください。また、いろいろお土産話を聞かせてね。

下田:もちろんです!ありがとうございました!

2人:笑顔・笑顔・笑顔

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