FOR GRADUATES

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INTERVIEW

『ぜひ、大学に行ってください!!』

『ぜひ、大学に行ってください!!』
【教師】 鷹取 祐子
※現在、鷗州塾徳山校・WIN徳山校・WIN周陽校で小・中学生の理系科目を担当。藤井くんが中3の時、徳山校の夏期講習会で数学を担当。
【生徒】 藤井 達也くん

【藤井くんの通塾履歴】
年長:鷗州塾徳山校に入塾。
小1〜中3:鷗州塾徳山校に通塾。
2007年、徳山高校理数科に見事合格!⇒進学。
高1~高3:鷗州ハイスクール徳山校に通塾。
2011年、一浪して横浜国立大学理工学部数物・電子情報系学科情報工学教育プログラムへ進学。
⇒2013年現在、大学3年生。

先生:いろいろな国に旅行をしてきたと聞いたよ。そこで、大学生の藤井くんが外から日本を見てみて感じたことを、鷗州で頑張っているみんなに伝えてほしいと思います。

藤井:僕の話が役に立つなら喜んで(笑顔)!

先生:海外への旅を経験して、後輩に一番伝えたいことは?

藤井:ぜひ、大学に行ってください!ということです。

先生:「外国の良いところ」や「日本の良いところ」ではなく「大学へ行くこと」が一番伝えたいことなの?

藤井:はい、どんな大学かは関係ありません。「大学生」という時間を作ることをお勧めします。高校生までのテストや成績のために勉強に縛られる時間でも、社会人として日々の生活に必要なお金を稼ぐ時間でもなく、いろんなことにチャレンジできる時間を、ぜひ作ってください。

パリの凱旋門前にて

先生:そう考えた理由やきっかけを聞かせてください。

藤井:そうですね。まず、進学する大学を決めたところからお話しします。僕は徳山高校理数科に進学できたので、大学は理系学部の中でも就職に有利だと思った薬学部、その中でも近場で国立という理由で、九州大学薬学部臨床薬学科志望でした。ですが、国私ともども受験に失敗して、浪人することになった時「もう1年頑張るなら、一番の大学を目指そう」と考えて、第一志望を東京大学の理科一類に変えました。そこから受験勉強を進めている間に、「社会に出ると情報を読み解く力が必要だから、大学ではそれを身につけられるような学部へ行くのもいいな」と考えるようになりました。結局、東京大学には届かず、横浜国立大学で、将来に向けて頑張ることになりました。

先生:高校の時と浪人の時とでは、考え方も違ってくるよね。

藤井:大学に入学した後に目標が変わることもあります。大学によっては、オープンキャンパスなどで授業の体験や研究の紹介がありますが、内容が抽象的で、具体的な部分までつかめないこともあります。その大学で何をしているかなどは、やっぱりそこの学生になってみないと分かりません。だから、「大学進学後の進路変更も有り」という気持ちで受験することも、良い経験になると僕は思います。まずは、大学生になることですね!

ローマの「真実の口」にて

先生:藤井くん自身にもそんな変化があったんだよね。

藤井:そうなんですよ。情報処理の力をつけるのが目的で進学した今の学部ですが、変化のきっかけはサークル活動からでした。初めはテニスサークルだったんですが、活動内容に物足りなさを感じてやめたんです。ちょうどそのころ、いろいろな人と出会ったり、自分の目で見たり、耳で聞いたりすることが必要だと感じていたこともあり、国際交流サークルに参加しました。

先生:国際交流!横浜らしいね(笑顔)!!

藤井:きっかけは、徳山高校から早稲田へ進学した友人に誘われた講演会なんですよ。確かに首都圏ということで、場所的にもいろんな交流がありますけど、自分が参加しようと思わない限り、ないも同然です。自分から行動しないと何も動かないんです。

先生:勉強しないでサークル活動ばっかりとか…。

藤井:そういう人もいますね。それだけだと僕はもったいないと思います。大学での勉強は「好きなことを勉強してるなぁ!」と実感できるんです。大学入学までの勉強は、僕にとって本当の意味で勉強じゃなかったと感じます。

先生:じゃあ、高校までの勉強はムダだったと思う?

イギリスのストーンヘンジにて

藤井:そうではないです。それらの知識は、大学での勉強や社会生活には必要な基礎知識になります。でも、大学に入るための勉強は、ある種強制された勉強というか、「やらされた感」が当時は強かったです。大学では、本当に自分がしたい勉強ができるので、そこの違いが充実感につながっています。逆に、大学入試までは言われるままに勉強していれば良いけど、大学生になると誰も強制しないので…。

先生:勉強しない人も出てくる。確かに大きな違いだね。では、何を勉強したら良いのか分からない時に、学習する内容を決める方法は何かありますか。

藤井:その1つとして、興味のある分野の入り口になる講義を受けることをおすすめします。オムニバス形式の、1~2回ごとに担当の先生と内容が変わる入門講義が、いろいろな大学で行われています。紹介程度ですが、学習内容を知るきっかけになります。

先生:役に立つアドバイスをありがとう。国際交流に話を戻しますが、そこでの活動が実際に海外へ出てみようという動機につながったの?

藤井:いえ、直接は関係ありません。だけど旅行に出て感じたことは、「自分の自由になる時間を作って、自分のしたいことに挑戦してみること・行動することが大事だ」ということです。学生だと、そういったことがしやすいんじゃないかな。だから、大学に行ってほしい!

先生:なるほど!今回のテーマだね。それで、日本を外から見た感想をぜひ聞いておきたいんだけど。

藤井:海外へ出て、日本は本当に安全な国だということと、日本にも素晴らしい文化や場所がたくさんあるということがよく分かりました。

先生:実際、外に出てみて初めて見えてくることってあるよね!では最後に、海外に興味があって、これから他言語を身につけようと考えている後輩へのアドバイスをお願いします!

藤井:映画や音楽、小説などの娯楽を通じての学習や、実践的な会話が大事です。楽しんで身につけてほしいです。ただ、日本語で説明できないことは他の言語でもできませんから、知識や考えを身につけるためにも本をたくさん読んでください。いろんな国の言葉が話せることは、より多くの人とのコミュニケーションにつながります。視野が広がりますし、情報もたくさん得られます。頑張ってください。

先生:そのためにも、「まずは大学生」ですね。

藤井:その通りです。

2人:笑顔・笑顔・笑顔

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