FOR GRADUATES

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INTERVIEW

『ポジティブに、勉強も塾も部活も遊びも頑張ってほしいです!』

『ポジティブに、勉強も塾も部活も遊びも頑張ってほしいです!』
教師】 小山 友未
※八尾さんが高3の時に、呉校·広校にて八尾さんの英語を担当。現在は福山校·福山府中校·尾道中央校·岡山駅前校·倉敷校で英語を担当。
【生徒】 八尾 佳奈さん

【八尾さんの通塾履歴】
中1~中3:鷗州塾広校·呉校に通塾
2008年、広高校に見事合格!⇒ 進学
高1~高3:鷗州ハイスクール広校·呉校に通塾
2011年、福山市立大学教育学部児童教育学科保育コースに見事現役合格!⇒ 進学。2013年現在、3年生。

先生:八尾さん、久しぶり。今日は忙しい中、時間を作ってくれてありがとう。まずは、八尾さんの大学について、教えてください。

八尾:私の通っている福山市立大学は、公立の4年制大学で、私が入学した年に新設された(それまでは福山市立短期大学)大学です。だから、私が1期生になります。教育学部と都市経営学部に分かれていて、私は教育学部児童教育学科の保育コースにいます。全国的に見ても4年制の国公立大学で保育を専門に勉強できるところってほとんどないので、少し珍しいんですよ。

先生:そうだね。そのせいか、入試の時の倍率もすごく高かったよね。

八尾:はい。私の受験したコースは、当時倍率が8倍とかでした。いろいろな地域出身の学生がいて、福山や広島の出身者は20%くらいと聞いています。

先生:友達はたくさんできた?

八尾:はい、もちろん。私のコースは50名なので、ほとんどみんな友達です。真面目な子ばかりで、大学の外に食事に行ってもついつい自分たちの勉強している内容についてのディスカッションになってしまったり(笑)。

先生:八尾さんは保育コースということだけど、どういったことを勉強してるの?

八尾:保育コースでは、教育全般に関する基礎知識や教育制度、児童心理学、もっと実践的な図工やピアノの授業などもありますよ。

先生:図工やピアノ…幅広く勉強することがあるんだね。

八尾:そうなんですよ。私も受験した時は、保育園と幼稚園の違いもそんなによく分かっていない状況でした。でも実際には、単に保育園·幼稚園といっても子どもが生活をする場なので、栄養学や看護系統の知識も身につけていないといけません。例えば、子どもがケガをした時の対応の仕方とか。おなかをケガしたらこの体勢に!みたいなテストもあるんですよ。

先生:もう実習などには行ったの?

福山市立大学の教室にて

八尾:はい。保育園の実習に20日間、幼稚園に7日、行ってきましたよ。私の学科の場合、保育園に20日、幼稚園に4週間、児童発達支援センターなどへの施設に20日、実習として行くことになっています。これだけではもちろん足りないと感じているので、経験を増やすために、これ以外にも自主的に行くこともあります。

先生:大学の授業もあり、実習もありで大変だね。

八尾:そうですよ~!実習って行くだけではなく、行く前に計画案などを作成したりと、他にもやることがたくさんあります。

先生:計画案ってどんなことを計画するの?

八尾:1日の流れです。ただ、やることだけを考えるのではなく、それをやる意味を説明しないといけないですし、子どもの座る場所、どういった体勢で座らせるか、なども事前にすべて決めておくんです。本の読み聞かせひとつとっても、読み方を家で何度も練習し、かなりの練習をして臨みます。それで実習が終わった後、現場で実際に働いている保育士の先生方や園長先生から、良かったところ·駄目だったところをいろいろ指摘してもらうんです。本当に精神的にきつかったです。1日、保育士の先生の代わりにすべてのクラス運営をさせてもらった時、最後に指摘された内容が結構自分にはこたえる内容で、泣きたいのをずっと我慢して最後までやり切って、大学に帰って大泣きしました(笑)。

先生:泣くほどつらかったの?

八尾:そうですよ~。やはり緊張もありましたし、ず~っと自分の行動や子どもへの声かけの1つ1つを、その保育園の先生ほぼ全員に見られ続けて、最後にダメ出しをされるんですから。でも、自分のために言ってくれているので、ありがたいなと感じましたよ。やはり大学で学ぶ保育に関する知識と、実際の現場でそれを実践していくことの間には大きな違いがありますから、とても良い経験になったと思うし、また行きたいです。それに、子どもってすごいんですよ。私がそんなつらい思いをした次の日、やはり表情にそれが出ていたのか、子どもたちが私のそばに寄ってきてくれて、「先生、どしたの?」って声をかけてくれたんです。そういうことがあると、やっぱり保育士になりたいって気持ちが強まります。それに、私の大学の先生たちはとっても優しくて、アットホームで、大学で泣いてしまった時もすごく励ましてくれて、力にもなってくれました。

先生:大学の先生にも恵まれているんだね。

八尾:本当に、そうなんですよ。私たちの大学では1年生のときからゼミがあって、その時の先生が、今でも良き相談相手です。困ったことがあったり、分からないことがあったりすれば、すぐに相談に乗ってくれます。1期生で学生数がそんなに多くないせいか、結構私たちのことを覚えてくれているんですよ。例えば、私は1年生の時に幼保一元化について主に研究をしていたんですが、3年生になった今でも当時のゼミの先生は私が幼保一元化について研究していたってことや質問したことなど、覚えてくれていたりするんです。

先生:幼保一元化?

八尾:幼保一元化っていうのは、すごく簡単に言うと「幼稚園と保育園を一体化してしまおう」という考えの1つです。今、話題になっている待機児童(保育園に入りたいが定員いっぱいで入園できない状態にある児童のこと)問題を解決する1つの方法かもしれない、と言われているんです。でも、そもそも幼稚園と保育園では目的が異なるので賛否両論があるんです。その点、実は福山市は待機児童がゼロの街なんですよ。すごいことなんですよ!

先生:そうなんだ…市民だけどまったく知らなかったよ。八尾さんは、保育園と幼稚園と、両方の免許を取れると思うけど、将来的にはどうしたいと思っているの?

八尾:私は、できれば保育士になりたいと考えています。私自身は幼稚園の出身で、保育園自体がどんな場所かもよく分かっていなかったんです。でも、実習に行ってみると、幼稚園は教育に重点を置いていて、保育園は福祉·生活に重点を置いているということが分かったんです。イメージとしては、幼稚園は「先生」という感じで、保育園は「お母さん」という感じかな。私は自分が働くなら保育園のほうが合っているかなと思うし、こういうのも何ですが、実際に実習に行ってみると、「もっとああしたらいいのに!」とか「私ならこうしたい!」という点が見えたんです。だから、自分が実際に現場に立ってやれることをやってみたいと強く感じました。

先生:大学に入ってから、ずいぶん明確に自分の将来へのビジョンが見えてきたんだね。

八尾:はい。高校の時はいろいろ進路に迷ったけれど、大学に入ってからもそれは続きます。勉強もずっと続くので、高校の時とはまた違う専門知識で頭がパンクしそうになる時もあります(笑)。でも、たくさんのことを学んでいくと、新たな疑問が湧いてきて、それを追究しよう、という気持ちになれます。それに大学の授業だけではなく、サークル活動もしているんですよ。

先生:どんなサークルに入っているの?

八尾:ボランティアのサークルです。入ったというか、自分が代表になって、サークルを作りました。「表現活動ボランティア ショコラ」という名前で活動しています。幼稚園や保育園、小学校、公民館などで行われる地域の催し物やお祭りに参加して、ダンスや出し物、紙芝居など、催し物の主催者の依頼に合わせてさまざまなことをしています。

サークル活動のようす

先生:自分でサークルを作るなんて、積極的だね!では最後に、後輩へのメッセージをお願いします。

八尾:高校時代は忙しくて、勉強するのも塾に来るのもしんどいなと思う時もあるかもしれませんが、忙しければ忙しいほど、遊ぶ時はその分、楽しくなります。忙しくてもその中でやるべきことをきちんとやっていくことで、気持ちが充実していきます。ポジティブに、勉強も塾も部活も遊びも頑張ってほしいです!

2人:笑顔・笑顔・笑顔

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