【小田くんの通塾履歴】
中1〜中3:鷗州塾宇部校に通塾。
宇部高校に合格!⇒進学
高1~高3:鷗州ハイスクール宇部校に通塾。
東京大学文科三類に見事合格!⇒進学。応援部に所属。
現在、東京で「勉強のやり方」を教える塾「プラスティー」を経営。
先生:久しぶり!今日はインタビューに協力してくれてありがとう。小田くんは、鷗州の宇部校に中高6年間在籍し、その後東京大学に進学。東大では応援部に所属し(しかも主将)、現在は東京で「勉強のやり方」を教える塾を経営している……ですよね?
小田:はい。でも、そんな風に自分のことを言われると、なんだか照れてしまいますね(笑)。
先生:照れるなんて、小田くんらしくないじゃない(笑)。今日は、塾経営の苦労話や、東京大学での生活などなど、たくさん語ってください。まずは、なぜ東京大学を目指そうと思ったのかについて聞こうかな。
小田:単純に、とにかく一番になりたかったんですよ。負けず嫌いなので。中学・高校時代から、部活でも勉強でもとにかく一番になりたいと思っていました。加えて言うなら、当時「官僚として国を動かしたい」という思いが強かったからです。官僚出身者が多い大学を調べてみると、東大が一番多かったので受験を決めました。
先生:確かにすごく負けず嫌いだったね。僕は小田くんが高1の時に担当したけれど、本当に勉強に対してギラギラしていたよね。そんな小田くんが東大で得たものは何かな?
小田:やっぱり最高の仲間ですかね。本当に“エッジが効いた人”が大勢いるんですよ。突き抜けた仲間と、自分1人では成し得ないことを実現していく喜びや楽しさを感じました。また、自己研鑽に励む仲間に囲まれることで、私自身も日々刺激を受け、常に成長しようと意識することができました。東大の良さは、「人」だと自分は思っています。そして何より、つくづく自分は「人」に恵まれていると感じています。
先生:なるほど。すごく良いご縁があったんだね。
小田:もちろん、後藤先生との出会いもそうですよ(笑)。
先生:そういうのはいいから(笑)。応援部での思い出は何かありますか?
小田:応援部時代には、とにかく人とのつながりが増えました。大学入学時に250件だったアドレス帳が、大学2年生の時には1000件を超えていました(笑)。応援部は、さまざまな場に応援に駆けつける団体で、かつチアリーダーズや吹奏楽団とも一緒に活動していたので、先輩後輩を含めて、本当に人の輪が広がります。同じ部内だけでなく、当然応援をする運動部とのつながりもできますし、大学の入学式にも出席するので、職員の方々とも知り合うことができました。そして、早稲田大・慶應大などの東京六大学や、京大・阪大などの旧帝国七大学の応援団、さらには全国各地の応援団とも、部活動の中でネットワークができていきました。特に、旧帝国七大学の運動部で試合を行う「七大戦」というものがあるのですが、その開会式でエールを行ったことは、1つの大きな思い出です。東大の総長から、「君のおかげで会が盛り上がったよ」とのお言葉をいただいた時は、感無量でした。
先生:応援部では、多くの人とつながりを持てたんですね。そういえば小田くんは、東大に入るために1年間浪人したけれど、それについてはどうですか?
小田:自分の場合は、結果的にですが、浪人して良かったと思っています。浪人したことによって、横柄な自分の性格を見直すことができました。後藤先生にお世話になったのは、高1の一番調子に乗っていた時期だったので、本当にご迷惑をおかけしたと思います(笑)。
先生:本当にね(笑)。そして現在は、東京で塾を経営しているんだってね。仕事で大変なことや、また醍醐味は何なのかな?
小田:確かに大変だと感じることはありますが、往々にして一過性ですね。さらに言えば、そういうことは口に出すことでも、ここで伝えるべきことでもないと思っています。一方で、醍醐味は、新しいものを作り出すことです。既存の教育を変えるため、社会にインパクトを与えるため、有形無形のさまざまなものを作っています。また、子どもたちやお父さま・お母さま・学校の先生方と共感・共鳴し、同じ目標に向かって進むことも醍醐味の1つですね。一緒に目指した目標を達成した時の喜びは、何ものにも代え難いです。かかわった人のたくさんの笑顔に出会うことができる、すごくすてきな仕事だと思っています。
先生:素晴らしい答えですね。確かに小田くんは、授業が終わった後も友達や先生とよく話をしていたね。人とのかかわりを大切にするのは、今も昔も変わっていないということかな。では、これから「プラスティー」をどんな塾にしていきたいですか?
小田:日本最高峰の教育機関です。また、日本の教育に一石を投じるための教育機関ですね。個人的には、「学び」とは一生わくわくするための源になるものと考えています。机上での勉強に限らず、学ぶことによって将来はすごく楽しいものになります。子どもたちにその「わくわく感」を生涯感じてもらえるよう、「学び」に親しめる塾にしたいです。「学んだ力」だけでなく、「学ぶ力」を伸ばせる塾にします。
先生:すごく大きな夢だね。先生も負けられないです。大きな目標に向かって頑張る小田くんを、これからも応援させてもらいますよ。小田くんが鷗州での6年間で得たものは何かな?
小田:現役合格できなかったので、「申し訳なさ」です。……嘘です(笑)。こんな冗談を言っても許される雰囲気や、私の「奔放さ」を包み込んでくれる「温かさ」が好きでした。振り返ってみると、どんな状況であれ、人に対して優しく接することの大切さを学んだと思います。それから、宇部高校に首席で入学できたのも、鷗州のおかげだと思います。あの経験は、私に自信を与えてくれました。
先生:ありがとう。そう言ってくれると、教師冥利に尽きるよ。それでは、「温かさ」を教えてくれた先生方にメッセージをどうぞ!
小田:鷗州の先生方、本当にお世話になりました。先生方を超えられるように、日々精進しております。そして、後藤先生、ご結婚おめでとうございます(笑)。今後とも、ご指導ご鞭撻の程、何卒よろしくお願い致します。
先生:結婚の祝福はすごくうれしいけれど、こんな場で言わなくてもいいから(笑)。先生が結婚したのはもう何年も前のことだし。とにかく、今日は小田くんの話が聞けて、本当に良い刺激になりました。今のメッセージ、他の先生方にも伝えておくね。それから、後輩塾生たちにもメッセージをお願いします!
小田:大学での応援部生活等を通じて学んだことがあります。それは、「世の中の大概のことは、自分次第でどうにでもなる」ということです。受験は人生におけるただの通過点です。ただ、それでいて自己の努力の結果が反映される最たるものだと考えています。将来、わくわくし続けるために、自身が興味を持ったことは、とことんこだわって追求してみてください。それが勉強でなくても良いと思います。「志有る者は事(こと)竟(つい)に成る」。信じて継続し続ければ、必ず自分も周りも変わっていきます。頑張ってください。
先生:またまた素晴らしいメッセージをありがとう。最後に、40歳になった小田くん自身へのメッセージもお願いします。
小田:愚公山を移す。どこまでも愚かしく、愚直に将来を追求せよ。「おもしろき こともなき世を おもしろく」世界を変える存在たることこそ、己のレーゾンデートルであることを示せ。
先生:レ?レーズン何とか…?何かすごいことを言ったね(笑)。小田くんのこれからが非常に楽しみです。今日は本当にありがとう!
小田:ありがとうございました。
2人:笑顔・笑顔・笑顔