FOR GRADUATES

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INTERVIEW

『やり遂げようとする気持ちが、何よりも大切です』

『やり遂げようとする気持ちが、何よりも大切です』
【教師】 藤井 篤康
※現在、鷗州ハイスクール倉敷校・岡山駅前校で高校生の数学・化学を担当。
【生徒】 坪井 伸成くん

【坪井くんの通塾履歴】
中1〜中3:鷗州塾倉敷校に通塾。
広大附属福山中学⇒広大附属福山高校に内部進学。
高1〜高3:鷗州ハイスクール倉敷校に通塾。
岡山大学医学部医学科に見事現役合格!⇒進学(現在5回生)

先生:実習が始まって忙しいのに、今日はわざわざ時間をとってくれてありがとうね。

坪井:いえいえ。実習といっても平日だけですから。それに、まだ直接患者さんには処置はできないので、待機時間が結構あり、想像していたよりは忙しくないですよ。むしろ部活のほうが忙しいぐらいです。

先生:そうなんだ。ところで部活は何をやっているの?

坪井:水泳部に入っています。

先生:え?高校の時は、水泳部に入っていなかったよね。何か、きっかけとかあるの?

坪井:はい。大学に入学してすぐの新入生歓迎イベントで、先輩から「医学の道を進むなら、基礎体力をつける必要があるよ。特に高校時代に部活に入っていなかった人は、体力作りが必要」と誘われて入りました。

先生:確かに、体力はある程度必要だよね。それで、タイムとかは速くなったの?

坪井:はい。大学に入学以前から水泳部に入っていた人たちにはかなわないですが、医学生だけの大会もあり、今自由形をしていますが、結構速くなりましたよ。今は週3日ぐらい練習をしています。水中ではかなり強くなりましたが、陸に上がるとダメですね。特に、立ちっ放しは苦手なんです。

先生:えー、手術とか思いっきり、立ちっ放しだよね。それじゃあ、これからは陸上でも強くならないとね。そうそう、医学部を目指すことになったきっかけとかある?

坪井:はい。高2の秋ぐらいまでは、薬学部に進学するつもりでいました。薬の研究や開発に興味があったんです。ただ、直接患者さんに投与できないことが気になり、直接人にかかわる仕事に就きたいとも思っていましたので、医学部と薬学部で迷い始めました。ちょうどそのころに体調を崩し、高2の10月ごろに倉敷中央病院に1週間程度入院することになったんです。その時に、これは「医者になれ」ということだと思い、それから医学部に進学することを決意しました。

先生:そんなことがあったんだね。そういえば、何科を専攻するかはもう決めたの?開業とかも考えてる?

坪井:まだ専攻は決めていませんが、開業することは考えていません。5回生から実習が始まり、実際に実習に入るとどの科も興味がわいてきました。いろんな経験をしてから、最終的に決めたいと思っていますが、今のところ、忙しい科を専攻するつもりです。

先生:坪井くんらしいね。忙しい科というと、小児科・産科・外科とかかな?

坪井:そうですね。どの科も忙しいとは思いますが、外科の実習は、まだ行っていないので、楽しみにしています。

先生:そうだね。焦らずいろんな経験をしてから、決断すれば良いと思うよ。周りの医学生もそんな感じなの?大学入学当初から専攻を決めている人は少ないのかな?

坪井:はい。初めから専攻を決めている人は、ほとんどいないと思います。実習や初期研修を経てから決める人がほとんどです。卒業後の2年間の初期研修は、岡山大学病院以外でお世話になるつもりです。そして、いろんな経験を経て、大学院で岡山大学に戻ってくるつもりです。実は海外にも興味があり、チャンスがあれば海外の大学への留学も考えています。人の体に興味があるので、多くのことを勉強したいと思っています。

先生:相変わらず熱心だよね。大学生活も充実しているみたいで本当に良かった。そうそう、来年はいよいよ医師国家試験だからね。本格的に勉強は始めているの?

坪井:そうなんですけど、まだ、本格的には始めていないんです。今は実習に集中して多くを学びたいと思っています。4回生まではバイトもいろいろとやっていましたが、実習が始まると科によっては時間が不規則になりますから、今はバイトもしていません。さすがに6回生になると、医学生は大学にほぼ缶詰状態なり、医師国家試験に向けて勉強をします。

先生:坪井くんなら大丈夫だよ。

坪井:ありがとうございます。これに合格できないと何も始まらないですから、必ず合格します。

先生:その強い気持ちがあれば大丈夫だね。それでは、これから受験を迎える後輩たちのために、勉強についてのアドバイスをお願いします。

坪井:後輩へのアドバイスとしては、少しずつでも良いから毎日勉強しようと心がけるべきだということです。やるべきことがたまってしまうと、それを後々片づけるのには、とても労力が必要です。また、勉強をする上で心がけることは、「ある問題が解けた。それで終わり」とするのではなく、その問題の中にある解き方や注意事項・理由等をすべて吸収しようとすることです。一石三鳥以上を目指して、頑張りましょう。

先生:坪井くんらしいアドバイスだね。最後に、医学部を目指している後輩たちにメッセージをお願いします。

坪井:はい。医学部に合格するためには、基礎学力も、もちろん必要だと思いますが、やり遂げようとする気持ちが何よりも大切です。当然のことですが、医学に興味を持っていなければ続かないと思います。大学に入学してからの6年は長いですからね。それと医師を目指すには、最終的には人とのコミュニケーションスキルが重要だと思います。それは、今自分が5回生になり、実習を行うようになってから実感しています。自分の夢を実現させるために、今できることを精一杯頑張ってください。それと、岡山大学医学部に入学する後輩がいたら、ぜひ水泳部を勧めてください(笑)。

先生:了解。後輩に坪井くんのことと岡山大学の水泳部のことを話しておくね。今日は本当にありがとう。それじゃ、ご飯でも食べに行こうか。

坪井:やった!ご馳走になります。

先生:今度は、医師国家試験に合格した後に、祝勝会をやろうね。

坪井:はい。ありがとうございます。

2人:笑顔・笑顔・笑顔

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